親方コラム 30年を振り返って 30年を振り返って 目次創業から30年を振り返って今後の10年間について創業から30年を振り返って 一つは運のいい会社ですよね、すべてにおいて。何かピンチのときには、それ以上のチャンスの種があるというか、上手につかめてきたって感じしますね。何でなんでしょうね。ただ悪いことはせんとこっていうのがありましたよね。そもそも、損だったとしてもそっちを選ぶっていうことができたのが、天に守られた感じがするよね。 創業当時、個人事業をスタートして数カ月の時に、お客さんも少ない時に、仕事を始めたばかりやったんで、内装の仕事の材料の搬入の仕事の閑散期やった時でも、なぜか大きなゼネコンさんからの直接依頼で、仕事が埋まったりとかっていうのがあって。その当時の、そういう仕事が切れなかったというのは、すごくありがたいですよね。個人から株式会社にする、1年半ぐらいかな、コツコツやりましたね。スタートは神戸のマンション、自分のマンションからスタートやったけど、震災の後、ガチャガチャしてる時ですね。 まだ、そのマンションも、震災をそこで被災した場所やから、色んなものがひっくり返ってたやつを建て直し、棚とか割れたりしたものをやり直してやったね。結構、近所の人にも色々救われたことがありますよね。 ちょっと会社が動き出してからでも、近所のクリーニング屋のおばちゃんに、「駐車場来年欲しいねんけど」って言ったら、「じゃあ紹介してあげるわ」って近所の駐車場を紹介してもらって、3台並び借りれたりとか。助けられてるのよね。運が良かったんですよね。おごったらあかんなと思いますよね、生かされてるっていうのを知っとかな。寝てる時に地震を受けて、まだ縦揺れでほんま怖かったこととか、そのまま外出たら、ビルが割れ、ひび割れして、道がひび割れて、崖が崩れてて、電気・水道・ガス全部止まってて、どうしようかなとか、そこからですよね。一旦、大阪に戻った。従業員のお母さんとか、そういうのを助けたらなあかんかったんで、神戸はもう、ライフライン止まってましたから、神戸から大阪のマンションに行こうと思って、大阪の泊まれるところに連れて行ってあげて、その後僕らはすぐに、また神戸へ戻って。とりあえず立て直さなあかんなというので、大阪からいろんなもの買い出しして、避難所に持っていきましたね。飲み物とか食べ物とか。 それから、徐々に水道・ガスとかがつながるようになってきて、電気もつながるようになってきて、僕の電話に直接、いわゆるプレハブメーカーの社長さんとかから、「なんとか人を集めてやってほしい」という連絡をもらって、それがターニングポイントですね。「じゃあやりましょう」ということで、神戸中の三宮の電柱に、求人募集のチラシ貼ってみたり、求人の依頼をしてみたり、ライフライン止まってるから、色んな人が来ましたよね。みんな生活できへんから、仕事がないんで、会社が潰れましたとか、レストランやってたけど電気もガスも出ないんで、できませんとか。建物潰れてるとか、いっぱいいてはったので、とりあえずその日の飯代稼ぐっていうので、いっぱい集まってくれて。僕らは僕らで、仮設住宅を建てるっていうのに、仕事を請け負ってやりましたね。結構な量の仮設住宅を携わらせてもらった。そこら辺から、TSPの母体というか。ただ、その頃から色々他にも複数の事業を持たなあかんよねっていうのは考えてたんで、見よう見まねで色んなことはやったね。 自分の漫画にも書いてますけど、化粧品販売とかね。いろいろやってみましたけど、ポスティングとか自分でやっても、反応ってないのよね。だから大失敗やね。色々やりましたけどね。スタッフ、従業員にどうやって給与を払っていくかっていうのを考える時に、いろんな事すんねんけど、まあ、物事ってうまいこと思い通りにはいけへんなと。ただ、現場の仕事の方はありがたいことにバンバン来てました。神戸の自分のマンションからスタートして、そこから今度は人も増えてきたし 事務所を別に借りるようになって、三宮の駅前にまず作って、難波、西宮も作りましたね。京都、姫路、新大阪、奈良、阿倍野天王寺で統廃合しながら進めましたけど、コワーキングスペースやったり、そのコワーキングスペースを発信しての貸会議室の経営とかシステム開発、いろいろスタートさせて、あとECサイトなんかもやるようになって、もっとお客さんに喜んでもらえるようになるかっていうのを、やったり潰したりっていうのを繰り返しながらやるしかないのかなと。試してやるしかないなというのは思ってる。やっぱり従業員を守っていかなあかんというのはまず一つあるし、お客さんの要望を聞いて回った時の、「こういうのがあってほしい」「こういうのをあったら助かる」とかっていうのに、対して答えていけるようにね。 当然やけど、新しいことをするのは、勉強になりますよね。実際、自分等のそういう資本を投じて真剣にやることによって、痛い目も見るし、うまいこといけば嬉しいし、従業員にも給料払えるしみたいな。そもそもの建築の資材搬入とかの仕事が、うまいくいっているっていうのがおかげですよね。 大前提で、だから お客さんにもっと貢献できるようなECサイトがないのか、従業員、スタッフにもっと喜んでもらえるようなEC作られへんかとか、中小企業とかが苦手なIT分野、そういうのを、我々が助けられるような。そこに集まるのがやっぱり、コワーキングスペースのBLUE+やったりとか、エンジニアが集まってくれて、そこで勉強会してとか、建築職人さんの待遇上げるためでもあるし、中で働く事務方、バックオフィスのスタッフたちの待遇を上げるためでもあるし。このBLUE+に来てくれてる、ITエンジニアとかプログラマーの待遇をアップできるためでもあるし、あとは、ECなんかは、世の中に埋もれてるようなものを、クローズやけど広められるようなこともできるやろし、お客さんの商品を販売するとかいうのも、術を持つわけやから、色んなもんがつながっていると思う。代表インタビュー「30年を振り返って」 今後の10年間について この10年間、ずいぶんいろんなものが変わるんで、変わる兆しが出てるんで、例えば建築でも、だんだんロボットを使っていくことになると思う。やっぱり無人でも動くような重機が出てきているし、そういうのを上手に使いながら、やっぱり アナログの対人間の部分は、人がちゃんとやっていくっていうような仕事、気持ちのある仕事みたいなのが伸びるでしょうね。人とのつながりの仕事ってのは伸びるし、個人個人がつながりやすくするためのバックオフィスは、デジタルでまかなったり、重たいものとか危険なことは、ロボットがやったり、ドローンがあったり。そういうの取り入れながらね、上手にミスリードしないように、自分ももっともっと勉強しなあかんし、ますますいろんなことを知るために、いろんなことに挑戦したいし、ドローンの資格も、取りに行ってるんですよ。 さらに僕らは、メンテナンスとか今あるものの、老朽化してる建物とかのメンテナンスとかする資格も取ったんですよ。だから、それを事業の柱にできたらいいかなと思いますし、挑戦ですね。そういう、一緒にもっとチームの仲間が集まってくれて、「もっと挑戦やりたいです」いう人が集まってくれたらうれしいですよね。 いろんな方。それこそ同業というか、もしくは異業種でも、経営者から聞くことあるねんけど、人は不足している感じはするっていうことですよね。求人はいっぱい出てるけど、人が少ないっていうね。だけど。うちは幸いに集まってくれる人はいっぱいいてるんですよ。当然やけど、お互い合うか合わへんかとかをちゃんと話して、チャレンジしてもらって、やっぱ合わへんかったとか、めちゃめちゃ合いましたとかっていう、合うので残ってくれる人、「私 ちょっと違う方がいい」とか、「僕 こういうのがいい」とかっていうのは、話し合いながら、それはチャレンジしてもらって、ダメやったら、合わなかったら、当然やけど、自分のいい道に見送れるような体制はできているんで、対話できるのは、それも幸せかなと思う。やけど、他のお客さんとか、他の業界でも聞くと、「人来えへんな」とか、もしくは、約束してても来ないとかね。そういうのは多いし、うちらでも「行きます」って来ない人が多いよね。だから、ちょっとそういう意味では約束を破る人とかが増えたのかなとか思う。約束を軽んじるというか。「しんどいから行けません」とかっていう連絡さえも、せえへん人が多いというのは、求人会社の人が言ってましたね。いろんな会社が応募しやすいような、仕組みを作ってるんで、逆にね、もう、何か軽いノリで応募はするんだけど、応募したことも忘れてるって言ってました。それからそういう風潮が、今、顕著らしくて、その中でね、たくさんの分母を取れてるっていうのは、僕らのええとこかな。当然、報酬も高いし、高いのもあるし、仕事はやった達成感があるし、面白いっていうのは、一つかな。残ってくれたりとか、確率的に。何か話聞いたら、楽しいとか言ってくれる人も多いから、そういうところでも、助かっているな僕らは。助けられているというか、救われているというか、人がアナログな部分で、人がおらんとできへん仕事を僕らは担っているので、バックオフィスは、デジタルをがんばってますけど、デジタル化をしながらアナログの人も、たくさんで大きいチームを組んで、お客さんに貢献していく。 全てが要は社長の責任なんですよ。社長がどこまでコツコツちゃんとできるかということやね。それは自分の戒めとして、チームリーダーとしてもね、責任を持ちながら。同じ夢を一緒に見れる人、自分がそのリーダーシップを担いたいという人がおってくれたら、大きないい仕事をできるでしょうね。発展もするし、仲間も増えて、お客さんも喜んで、今おる人らもね、皆、人はいいんでね。だから楽しいですね。 当然、このままでも楽しいねんけど、人のいい人ばかりで喋ってても楽しいし、仕事しても楽しいねんけど、それを超えるもっとキャパオーバーのお客さんからのオーダーいただいてるんで、ますますね、質 ・ 量ともに充実させていこうというのが、みんなの共通認識ですね。代表インタビュー「30年を振り返って」